◆構造
- 【橋の諸元】
- 【独創的なアーチ構造】
桁の迫り出し(1番から4番)
桁の迫り出し(5番から11番)
棟木によるアーチの完成 - 【橋脚の構造】
江戸時代の橋脚
(昭和25年の流失まで)
昭和の再建以降の橋脚
◆部材
◆建設
【主な部材】-4
23 袖柱(そでばしら)
岩国・横山側橋台上の袖高欄に取り付けられた柱です。20.6cm角。
25 斗束・枕木
(とづか・まくらぎ)
斗束は高欄の途中に設けられた縦方向の部材で、一橋あたり46本あります。枕木は1796年以降に、雨水による土台と橋板の腐朽を防ぐためその間に取り付けられました。斗束1本おきに取り付けられ一橋あたり22箇所あります。これを取り付けたことにより「上げ高欄」となりました。
26 親柱笠木(おやばしらかさぎ)
高欄親柱の頂上部に取り付けられた部材。木製に銅板を覆っています。寛保元年(1741)以前は親柱の頂上部を四角推状に加工し帯鉄を巻いていました。寛保元年以降は現在の笠木が取り付けられています。
なお、大正8年(1919)の橋板張替時から昭和26年(1951)の昭和の再建時までは擬宝珠でした。しかし、昭和の再建時、文部省の文化財保護委員会(現文化庁)から古式に戻すよう指示があり、元の形に戻されています。平成の架け替えでは再利用しています。
27 桁巻金(けたまきがね)
桁、楔、大棟木、小棟木を束ねるために使われます。厚さ9㎜、幅75.8㎜、長さ約106cm~194cm。桁組を終え、橋体のゆがみや高さを調整した後に取り付けます。アーチ橋1橋あたり240箇所あります。焼いた鉄を常温まで自然に冷やす「焼き戻し」で作った鋼材を使用します。