Archive for 9月 14th, 2010

 

今回の錦帯橋を訪れた有名人は吉川英治を紹介します。
吉川英治(1892-1962)は時代小説で有名な小説家です。
代表作は佐々木小次郎を岩国出身としていることでも知られる『宮本武蔵』、『新平家物語』、『三国志』などがあります。
昭和13年、吉川英治が岩国に訪れたことは当時の新聞記事(『興風時報』)にも紹介されており、当時執筆中の『宮本武蔵』の取材だったようです。
なお、小説の中で武蔵が箸で蝿をつまむシーンがありますが、これは岩国の剣豪宇野金太郎が得意としていたもので、これを参考にしたともいわれています。

写真資料『句』(岩国徴古館蔵)
我以外
皆吾師也
  吉川英治

 

「その7」をあげた後、
どうしても錦帯橋の写真がとりたくなりました。
「60年前」を意識したアングルの今日です。
訪れた人も汗を拭う、実に清々しい秋晴れ、
ファインダーを覗けば、何も起こるはずのない今、
持ち出した凄惨な写真の橋と山の位置関係を
幾度となく見比べながら慎重にシャッターを切りました。


 

 

当時を知らくてもちょっぴりセンチになるというものです。
 

今日からちょうど60年前の
昭和25(1950)年9月14日キジア台風により流失しました。
本編「歴史」でも取り上げていますが、もう少し写真を紹介します。

 

 再建に向かう写真も多数あるのですが、それはまた別の機会にご披露します。
これで大水編はひとまず終了です。

Back to Top