平成17(2005)年 台風14号?

橋杭2基を流失という被害を受けたものの、
考え方を変えれば橋本体が無事だったわけで、
致命的な被害は免れたといえます。
実は、桁梁のホゾ穴に差し込む橋杭の凸部分は、
先細りに加工されていました。

 

代々の橋がこのように加工されていたのですが、
平成の架橋工事の時点では理由がはっきりと分かりませんでした。
洪水のような大きな力がかかったときに、
外れやすくするための知恵だったということが、
この経験をもって理解できたのです。

もしも、頑丈につなぎ止められていたら、
橋本体に大きなダメージが残るような惨事になっていたかもしれません。
本体を護るために敢えて外れやすく取り付けてある橋杭は、
電気回路におけるヒューズと似た役割を持っているわけですね。

そうはいっても、人が押したり引っ張ったりするくらいでは
外れません(もちろん試してはいけません)。

この復旧工事の詳細については、また別の機会にお送りします。

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