Archive for 8月, 2011

当初、「とっておきの写真」として
小出しにしようと考えていたのですが、
ここで、一挙にご紹介いたします。

決して面倒臭くなったわけでなく、
早く御披露すべきだと考えたわけです。

 


フォトギャラリーに
「むかし」というカテゴリを設けました。

http://kintaikyo.iwakuni-city.net/photo/index.php?cat=10

今回は「その1」ということで、
14枚上げましたが、
トータルで170枚くらいになります。

不意に上げることがありますので、
ときどき見に来てください。

それから、引き続き無償提供いただける写真を
(厚かましい話で、本当に恐縮です。)
引き続き、募集しております。
四季の写真に限らず、昔の錦帯橋の写真も
ございましたら、どしどしお寄せください。

実験の様子と依田先生による説明の動画です。
http://gallery.inet.city.iwakuni.yamaguchi.jp/vod/vod_play.php?CNTID=4907

実際には、土のうを置いて測定値がほぼ安定してから(5分?7分)
計測、次の作業に移っています。
また、土のうを取り除く際も折り返し計測しています。
ということで、トータルでおよそ1時間かかっています。

なお、動画は3分45秒くらいから、依田先生の説明です。

実施された実験について、
早稲田大学から御提供いただいた資料と
現地写真を交えて説明します。

錦帯橋が、幾何学的にアーチ形状をしているだけでなく、
構造力学の観点からも「アーチ橋」であることを
1/5の模型(長さ7m、幅1m)を使って
実証することを目的としています。

測定方法
? たわみ測定
 ダイヤルゲージをスパン中央と1/4点に配置し、
 鉛直方向のたわみを計測する。
 荷重には、土のう(10?×20個)を用いる。

? ひずみ測定
 アーチリブの1?11番桁にひずみゲージを貼り付け、
 部材軸方向のひずみを測定する。
 荷重には、たわみ測定同様、土のう(10?×20個)を用いる。

? 振動測定(予備測定)
 加速度計を用いて、振動計測も実施する。

着目点
 実験で得られたひずみ実測値とコンピュータによるひずみの計算値
とを比べ、同じ傾向にあるかどうか、また、鉛直方向の
分布荷重で片側の11本の部材のひずみ測定値に注目した場合、
圧縮ひずみが卓越しているかどうか、などを検討する。

動画編に続きます。

8月4日は、「橋(は・し)の日」だそうです。

そんな、錦帯橋にとっても熱い日に、
早稲田大学依田研究室の皆さんが、
錦帯橋5分の1模型で、実験を行いました。


 

依田先生曰く、

私が錦帯橋に興味を持った一番の理由は、
「錦帯橋は進化している」ということです。
同じ橋を二度も架けることですら、一般的にはありません。
ところが、錦帯橋は何度も架け替えられている。
しかもその度に、改良が加えられている。
我々は、それを「進化」と呼びます。
創建当初の遺伝子を継承しつつ、
進化を重ねて平成まで繋がってきた。
その進化の経緯が構造にも現れているのです。
その点が我々にとっても勉強になる。
同じ橋を何度も造るという橋は、
世界広しといえども錦帯橋が唯一ではないでしょうか。

次回に続きます。

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